

フラクタス・ハルモニア™|設計の断片03
03|ここでしか、響かない音。 ここまで二回にわたり、 フラクタス・ハルモニア™についてほんの少しだけ、その設計の内側をお話ししてきました。 最初に置いたのは、 2160 というひとつの数字。 月の直径。 正立方体。 2160Hz。 そして、その先にある 音の設計。 音の高さ。 音と音との関係。 比率。 さらに、 Pitch|音高Pulse|時間 聞こえている音の背後には、聞こえていない構造があります。 けれど、 どれほど美しい構造があっても、 どれほど数の関係が整っていても、 それだけでは音楽にはなりません。 最後に残る問いは、 とてもシンプルです。 それは、実際にどう響くのか。 フラクタス・ハルモニア™をつくる中で、 私たちが最後まで確かめてきたのも、結局はそこでした。 数として美しいこと。 構造として成立していること。 そして、 耳で聴いたときにも美しい響きとして存在できること。 その三つが重なる場所。 理論だけが正しくても、音として心地よくなければ意味がない。 反対に、 ただ心地よいだけで、その背後に構造がなければ、 それはフラクタス・ハ
37 分前読了時間: 4分


月読|つきよみ 第三篇
第三篇|月華|つきのはな 共時 偶然は、いつから意味を持ちはじめるのでしょう。 たまたま耳にした言葉。 ふと目に入った数字。 なぜか気になった場所。 考えていたことと、まるで呼応するように起こる出来事。 ひとつだけなら、きっと偶然として通り過ぎてしまいます。 けれど、 いくつかの出来事が不思議なほど重なったとき、 私たちはそこにひとつの流れを感じることがあります。 第三曲「月華」に込めたものは、 共時。 第一篇「月輪」では、受け取ることについて綴りました。 感受。 第二篇「素月」では、心の中にある引っかかりやわだかまりをほどき、 本来の流れへ還っていくことについて。 浄化。 そして、その先に現れるのが、 共時。 なのだと思います。 なぜなら、 心の中が何かでいっぱいになっているとき、 私たちは目の前に現れている小さな兆しに気づくことができないからです。 答えを急いでいるとき。 何かを強く求めているとき。 自分の考えだけで世界を埋め尽くしてしまっているとき。 そこに何かが現れていても、 それを見るための余白がありません。 けれど、 ひとつ何かを手放
1 日前読了時間: 5分


フラクタス・ハルモニア™|設計の断片 02
02|音には、設計図がある。 前回、 2160 というひとつの数字についてお話ししました。 月の直径。 正立方体。 そして、2160Hz。 けれどフラクタス・ハルモニア™にとって、2160Hzは到達点ではありません。 むしろ、 ここから設計が始まります。 音楽には、目には見えない構造があります。 一つひとつの音。 音と音との距離。 重なったときの響き。 そして、その音が現れる時間。 普段、音楽を聴くときにそれらを意識することはほとんどありません。 私たちはただ、 美しい。 心地よい。 落ち着く。 何かを感じる。 そうやって、ひとつの響きとして受け取ります。 けれど、その背後では、 音と音の関係が非常に細かな秩序をつくっています。 フラクタス・ハルモニア™では、2160という座標を起点に、 一定の整数比からそれぞれの音を導いていきます。 どこに音を置くのか。 隣り合う音との距離をどのようにつくるのか。 複数の音が重なったとき、どのような関係になるのか。 それは、 「この数字が好きだから」 「この周波数に良い意味がありそうだから」 という理由で決めて
4 日前読了時間: 4分


『月読|つきよみ』 第二篇
第二篇|素月|そげつ 浄化 受け取ったもののすべてが、自分に必要なものとは限りません。 第一篇「月輪」では、 感受すること。 自分の中にあるものへ、まず静かに耳を澄ませることから始めました。 感じることができたからこそ、次に見えてくるものがあります。 それは、 自分の中で、何が流れを止めているのか。 ということです。 第二曲「素月」に込めたものは、 浄化。 浄化という言葉から、何かを洗い流したり、悪いものを取り除いたりすることを想像するかもしれません。 けれど最近、 浄化とはもっと静かなものなのではないかと感じるようになりました。 私たちの心には、いつの間にか小さな引っかかりが生まれます。 言えなかった言葉。 納得できなかったこと。 誰かへの思い。 自分自身への違和感。 すでに終わったはずなのに、どこかに残っているわだかまり。 ひとつひとつは、ほんの小さなものかもしれません。 けれど、それらを抱えたままでいると、 知らないうちに自分の中を流れている力までそこで立ち止まってしまうことがあります。 前へ進みたい。 何かを生み出したい。 もっと力を出し
6 日前読了時間: 4分


フラクタス・ハルモニア™|設計の断片 01
01|月に刻まれた、ひとつの数字。 月の大きさに目を向けると、ひとつの数字が現れます。 ≒ 2160 miles 月の直径は、約2160マイル。 より正確な値では約2159マイルですが、その輪郭には、2160という数字が静かに重なります。 月を見上げているだけでは、その大きさを実感することはできません。 けれど数字へ置き換えた瞬間、そこにひとつの輪郭が現れる。 2160。 そして、この数字はまったく別の場所にも現れます。 正立方体を構成する、六つの正方形。 ひとつの正方形の内角の総和は360度。 六つすべてを合わせると、 2160° になります。 月の大きさ。 幾何学。 本来なら、互いに関係のない尺度です。 それでも、そこには同じ2160という数字が現れる。 もちろん、数字が一致したというだけで何かを断定することはできません。 私たちが興味を持ったのは、数字そのものよりも、 異なる世界の中に、同じ構造が現れているように見えること でした。 そして私たちは、その2160を音の世界へ置きました。 2160Hz フラクタス・ハルモニア™における、ひとつ
8月30日読了時間: 3分


『月読|つきよみ』 第一篇
第一篇|月輪|つきのわ 感受 すべては、受け取ることから始まります。 何かを変えようとする前に。 答えを探す前に。 まず、自分の内側にあるものへ静かに耳を澄ませること。 月輪|つきのわの第一曲「月輪」に込めたものは、 感受。 私たちは日々、とても多くのものに触れています。 言葉。音。情報。誰かの期待。そして、自分自身の思考。 それらが幾重にも重なっていくと、本当は何を感じていたのかさえ、いつの間にか見えなくなることがあります。 けれど、静かな場所に身を置くと。 それまで聞こえなかったものが、少しずつ戻ってきます。 呼吸。 身体の感覚。 ふと浮かぶ記憶。 理由の分からない懐かしさ。 そして、 まだ言葉になる前の、小さな気配。 私たちは、それらをすぐに理解する必要はないのかもしれません。 ただ、そこにあることを知る。 まずは、受け取る。 月もまた、自ら光を放っているわけではありません。 遠くから届いた光を受け取り、静かに私たちへ返しています。 何かを主張することもなく。 答えを示すこともなく。 ただ、受け取り、映す。 だから月を見ていると、新しい何か
8月28日読了時間: 3分


月食|げっしょく
月輪|つきのわには、九つの楽曲とは別に、もうひとつの音があります。 月食|げっしょく 一曲目「月輪」をもとに、新たな響きを重ねた特別な一篇です。 同じ音。 同じ流れ。 けれど、そこにひとつの脈動が加わることで、それまで見えていなかったものが静かに輪郭を持ちはじめます。 月輪|つきのわの音楽には、表面からはほとんど感じることのできないひとつの時間が流れています。 音の高さだけではなく、音と音のあいだにも。 響きだけではなく、その響きが生まれる時間にも。 目には見えないひとつの秩序を置きながら、それを意識させないようにつくりました。 けれど《月食》では、その奥に隠れていた時間がほんの少しだけ姿を現します。 まるで、いつもそこにあったものが影によって初めて見えるように。 月食もまた、不思議な現象です。 月が消えるわけではありません。 太陽の光と月とのあいだに、地球の影が重なる。 ただ、それだけ。 けれど影が現れることで、私たちは普段意識することのない太陽と地球と月の関係を目の当たりにします。 影によって、見えなかった構造が見える。 そう考えると、《月食
8月25日読了時間: 2分


【 再登場 】特別無料ダウンロード Bonfire『止観 我執と煩悩の焼却』
【プレミアムアクセス会員限定】 無料音源ダウンロードにBonfire『止観 我執と煩悩の焼却』が再登場です。ダウンロードがお済みでないプレミアムアクセス会員様は、是非ともこの機会にダウンロードをお願い致します。 プレミアムアクセス会員限定ラウンジはこちらからどうぞ。 無料クーポンコードによるダウンロード期限は 2026年9月9日(水)迄 となります。お見逃しなきようお願い致します。 こちらの音源は、FS™ Youtube公式チャンネルでも公開されており、とても根強い人気がある音源です。 アウトドアシーンや、ご自宅でのリラックスタイムなどにご活用下さいませ。
8月24日読了時間: 1分


月を眺めて、月輪を聴く。
月には、音があるのでしょうか。 宇宙には空気がないため、 私たちが地上で聴いているような音は、 そのままでは伝わりません。 それでも月を見上げていると、 そこには不思議と、 静かな響きがあるように感じることがあります。 雲の切れ間から現れる光。 夜の空気。 遠くから聞こえる虫の声。 月そのものは、何も語りません。 けれど私たちは昔から月を見上げ、 歌を詠み、 物語をつくり、 誰かを想い、 そこにさまざまなものを重ねてきました。 もしかすると人は、 ずっと月から何かを “聴いていた”のかもしれません。 それは、耳で聴く音ではなく、 もっと静かなもの。 言葉になる前の感覚や、 ふと蘇る記憶。 どこか懐かしく、 けれど、その理由をうまく説明できないもの。 月輪は、 月そのものの音を再現した作品ではありません。 月を見上げたときに生まれる静けさ。 記憶と記憶のあいだにあるもの。 まだ名前のついていない感覚。 その響きを、 ひとつずつ音へと置き換えていきました。 だからもし、 月の見える夜があれば。 ぜひ一度、 月を眺めながら、月輪を聴いてみてください。
8月23日読了時間: 2分


全曲プレビュー Youtube 公開
九つの響き、その入口へ。 『月輪』全9曲のプレビュー映像を公開しました。 本作に収められた九つの響きを、それぞれのアートワークとともに、短い時間の中で辿っていただけます。 これは、楽曲のすべてを聴くための映像ではありません。 一曲ごとの空気。その音が持つ気配。 そして、九つの響きがどのように異なっているのか。 その入口だけを、静かに覗いていただくためのプレビューです。 月輪。 素月。 月華。 朧月。 月暈。 孤月。 月宮。 霽月。 月影。 九つの曲には、それぞれ異なる役割と景色があります。 けれど、そのすべては、ひとつの月輪へと繋がっています。 ここから先は、考える必要はありません。 ただ、音に身を委ねて。 九つの響きを、ほんの少しだけ辿ってみてください。 【月輪|全曲プレビュー】 そして、もしその先に何かを感じたなら。 月輪の続きを、本編の中でお迎えください。 ▼ 月輪 詳細ページ https://www.functionalsoundtm.com/tsukinowa 月は、いつもそこに。
8月16日読了時間: 1分


月輪を迎える。
月は、いつもそこにありました。 私たちは幼い頃から、 幾度となく月を見上げてきました。 季節の移ろいを映し、 静かな夜を照らし、 言葉にならない想いに寄り添いながら。 月は何も語りません。 それでも私たちは、 その光にどこか懐かしさを感じてきました。 『月輪』は、 月が持つ静かな調和から生まれた作品です。 大きさ。 幾何学。 周波数。 異なる尺度の中に現れる、 ひとつの調和。 その響きを、 九つの音として紡ぎました。 月輪|つきのわ 月輪は、 本来の自分へ還るための、 静かな入口です。 月は、いつもそこに。
8月14日読了時間: 1分


月輪 | THE MOON 近日公開
夜の深い場所で、ひとつの輪郭が生まれつつあります。 まだ、その全貌をお伝えすることはできません。 どのような音なのか、いつ、どのような形で現れるのか… 今は、すべて伏せておきます。 月は、自ら光を放ちません。 遠くから届いた光を受け、闇の中に静かな輪郭を現します。 目には見えない場所で、何かを静かに揺らし続けています。 今回の作品もまた、そのような存在になるかもしれません。 その名は 『 月輪 | THE MOON 』 これは、まだ始まりにすぎません。 もうすぐ、最初の扉が開きます。 それまでは、どうか想像の中でお待ちください。 月が、闇の中で輪郭を得るように。 この作品もまた、静かに近づいています。 月輪 | THE MOON. 近日公開
7月19日読了時間: 1分





