フラクタス・ハルモニア™|設計の断片 02
- 5 時間前
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02|音には、設計図がある。
前回、
2160
というひとつの数字についてお話ししました。
月の直径。
正立方体。
そして、2160Hz。
けれどフラクタス・ハルモニア™にとって、2160Hzは到達点ではありません。
むしろ、
ここから設計が始まります。
音楽には、目には見えない構造があります。
一つひとつの音。
音と音との距離。
重なったときの響き。
そして、その音が現れる時間。
普段、音楽を聴くときにそれらを意識することはほとんどありません。
私たちはただ、
美しい。
心地よい。
落ち着く。
何かを感じる。
そうやって、ひとつの響きとして受け取ります。
けれど、その背後では、
音と音の関係が非常に細かな秩序をつくっています。
フラクタス・ハルモニア™では、2160という座標を起点に、
一定の整数比からそれぞれの音を導いていきます。
どこに音を置くのか。
隣り合う音との距離をどのようにつくるのか。
複数の音が重なったとき、どのような関係になるのか。
それは、
「この数字が好きだから」
「この周波数に良い意味がありそうだから」
という理由で決めているわけではありません。
先に、構造がある。
その構造から、音を導いていきます。
ここは、フラクタス・ハルモニア™を理解していただくうえでとても大切な部分です。
世の中には、さまざまな周波数についての考え方があります。
ある数字に、癒しや幸運、変化などの意味が与えられることもあります。
それ自体を否定するつもりはありません。
けれど、私たちが行っていることは少し違います。
願いや意味から周波数を選ぶのではなく、
数の関係から、音を導く。
意味を先につくるのではなく、
構造を先につくる。
そしてフラクタス・ハルモニア™が扱っているのは、音の高さだけではありません。
Pitch|音高
そして、
Pulse|時間
音が、どこで響くのか。
そして、その音がどの時間の上で響くのか。
音程に比率があるように、時間にもまた、ひとつの秩序を置くことができます。
ここで、もう一度2160という数字を見てみます。
2160秒。
時間へ置き換えると、
ちょうど36分。
端数はありません。
2160Hzとして現れた数字が、今度は時間という別の尺度の中でも、ひとつの明確な区切りとして姿を現します。
もちろん、この一致だけを取り上げて何かを断定するつもりはありません。
けれど私たちは、
こうした異なる尺度のあいだに現れる数の重なりを、注意深く見ています。
音高。
時間。
比率。
一見すると別々のもの。
けれど、それぞれを辿っていくと、ある場所で同じ数字へ触れることがある。
私たちが興味を持っているのは、数字そのものというよりも、
その背後に見えてくる関係です。
Pitch|音高。
Pulse|時間。
聞こえている音。
そして、その音を運んでいる時間。
その両方をひとつの設計として見る。
そこに、フラクタス・ハルモニア™の大きな特徴があります。
月輪|つきのわでも、その構造を表面に強く感じさせることはしていません。
むしろ逆です。
構造そのものを意識しなくても、
ただ音へ身を委ねられるように。
数字を考えなくても、
その響きの中に入っていけるように。
見えないところで設計し、聞こえる場所では自然に響かせる。
それが理想です。
建築物を見たときに、柱の寸法や構造計算を知らなくても美しさを感じることがあります。
けれど、その建物が立っていられるのは、
見えない場所に構造が存在しているからです。
音も、それと少し似ているのかもしれません。
美しい響きの背後に、
聞こえない設計がある。
フラクタス・ハルモニア™のすべての設計図を、
今ここで明かすことはしません。
けれど、ひとつだけ。
月輪|つきのわで聴いている響きは、
偶然に選ばれた周波数の集合でも、
希望的な意味を与えられた数字の集まりでもありません。
2160Hzという入口から始まり、
一定の秩序によって組み上げられています。
そして、その設計は音の高さだけで終わりません。
時間の中にも、同じように構造を置いていきます。
音には、設計図がある。
そして私たちは、
その設計図をできるだけ感じさせないまま、
ひとつの自然な響きとして音の中へ溶かしています。
九つの響き
聞こえている音の背後にある、聞こえない構造。
その先に生まれた響きを、実際の音で。
月輪|つきのわ「九つの響き|全曲プレビュー」



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