『月読|つきよみ』 第一篇
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第一篇|月輪|つきのわ
感受
すべては、受け取ることから始まります。
何かを変えようとする前に。
答えを探す前に。
まず、自分の内側にあるものへ静かに耳を澄ませること。
月輪|つきのわの第一曲「月輪」に込めたものは、
感受。
私たちは日々、とても多くのものに触れています。
言葉。音。情報。誰かの期待。そして、自分自身の思考。
それらが幾重にも重なっていくと、本当は何を感じていたのかさえ、いつの間にか見えなくなることがあります。
けれど、静かな場所に身を置くと。
それまで聞こえなかったものが、少しずつ戻ってきます。
呼吸。
身体の感覚。
ふと浮かぶ記憶。
理由の分からない懐かしさ。
そして、
まだ言葉になる前の、小さな気配。
私たちは、それらをすぐに理解する必要はないのかもしれません。
ただ、そこにあることを知る。
まずは、受け取る。
月もまた、自ら光を放っているわけではありません。
遠くから届いた光を受け取り、静かに私たちへ返しています。
何かを主張することもなく。
答えを示すこともなく。
ただ、受け取り、映す。
だから月を見ていると、新しい何かを与えられるというより、
もともと自分の中にあったものを思い出すような感覚になるのかもしれません。
今日、月は満ちています。
月読|つきよみは、その満月から始めることにしました。
満ちたところから、これから月は少しずつ光を手放していきます。
そして姿を消し、再び光を取り戻しながら、もう一度満月へと向かいます。
その時間とともに、
月輪|つきのわに収めた九つの音を、一篇ずつ言葉で辿っていきます。
九つの音には、それぞれ異なる役割があります。
ひとつひとつは、それぞれ単独でも聴くことができます。
今の自分に必要だと感じる音を、そのときの感覚で選んでも構いません。
けれど九つの音には、もうひとつの流れもあります。
ひとつを通り、次のひとつへ。
その先でまた、次の響きへ。
順番に巡っていくことで、九つの異なる役割が少しずつつながり、やがてひとつの輪として見えてくるように設計しています。
どこから聴いてもいい。
ひとつだけでもいい。
そしてもし、最初から最後まで巡ってみたなら、
そこにはまた、一曲だけでは見えなかった景色が現れるかもしれません。
その最初に置いたのが、
感受。
なぜなら、
受け取ることができなければ、手放すことも、
気づくことも、
深く自分を見ることもできないからです。
心をひらいた分だけ、微かなものが届きはじめる。
それが「月輪」という音の入口です。
何かを求めなくてもいい。
何かになろうとしなくてもいい。
今夜もし月を見ることができたなら、ほんの少しだけ立ち止まってみてください。
そして月を見ながら、ゆっくりと音に身を委ねてみてください。
月を読むことは、月に答えを求めることではなく、
月を見た自分の中に何が現れるのかを読むことなのかもしれません。
まずは、受け取る。
ここから始めます。
01|月輪|つきのわ
感受
静かな響きの中で、まだ言葉にならないものに触れてゆく。
心をひらくほどに、微かな光が内側へと届きはじめます。
「月輪を迎える」
九つの響き
月輪|つきのわ全9曲の響きを、こちらからご覧いただけます。
「九つの響き|全曲プレビュー」



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